本協会は、植物防疫に関する事業の発展を図るため
試験研究及び調査等を行い、北海道における道民生活の安定に
寄与することを目的とし、主に以下の事業を行っています。

植物防疫に関する調査、試験研究

殺菌・殺虫剤の効果試験

農薬会社等からの依頼を受け、農薬登録取得に必要な薬剤の防除効果を確認する業務を行っています。この中には適切な散布量・散布時期・処理方法等が含まれています。調査研究は、主として本協会所属の有明研究農場で実施するほか、一部を現地圃場で実施します。

農薬作物残留試験

殺菌・殺虫剤の作物残留を調査するため、散布等の各種処理を行った作物を、分析試料として確保します。試料は分析機関に送付されます。

植物防疫及び防除技術の試験の受託及び委託

北海道で発生する病害虫は多岐にわたり、また農薬会社等からの依頼も多数あります。このため本協会が、農薬登録を目的とする試験の受託を受け、道総研農業試験場との連絡・調整を行い、委託試験を実施しています。また、糖業関係への委託試験も実施されています。
これらの試験結果は、農薬登録の基礎データとなるのみならず、北海道農業試験会議を経て、病害虫防除ガイドに反映されることになります。

植物防疫に関する講習会、研修会

毎年3月に各専門分野の講師を招いて、春季研修会を開催しています。研修会ではその年度に発生の目立った病害虫や新発生の病害虫について、資料や画像等を用いて解説を行います。また、注目されている防除技術についての講演も行われます。一方、毎年7月に開催される有明研究農場での現地研修会では、実際の圃場で発生している病害虫を観察しながら研修を行っています。
協会所属の研究者が関係機関から依頼を受け、講師として派遣されることもあります。

本協会ではほぼ10年をめどに、「北海道病害虫防除提要」を刊行しています。本書には北海道において発生している病害虫が網羅的に収録されています。作目は農作物のみならず、家庭菜園から愛玩用の花木と広範囲にわたります。平成26年刊行の最新版(定価:6,000円、送料別)においてはDVDを添付し、豊富な画像を伴う解説と最新の病害虫情報を収録しました。
既刊「北海道・花の病害虫;病害編・害虫編」(1セット定価:1,500円、送料別)は、類書を卓越するものと評価されています。